源泉徴収票って、何だっけ?
なんか毎年年末くらいにもらうけど…
年収と、税金が書いてあるんやっけ?
白黒で字ばっかりで見にくいし、結局何が書いてあるんかよく分からん!
皆さんは、こんなことを思っていませんか?
私は、会社員だった8年間、常にこんな状態でした。笑
もちろん、自分できちんと調べて分かっている人もいるとは思いますが、そうでない人、案外多いのではないでしょうか?
だって、学校でも教えてくれないし、知らなくてもお金はとりあえず入ってくるし。笑
私は去年会社を辞めて、今回初めて確定申告をする羽目になり…
色々調べた結果、この「源泉徴収票」というものが何か、ということがようやく分かりました。笑
そうでもしないと分からないんですよね。
だってこの日本という国においては、税金のことは自分で調べなきゃいけないから。
そこで、素人なりに私が色々調べた知識を、自分のメモも兼ねて、皆さんに分かりやすくシェアしていきたいと思います♪
専門家ではないので、100%正しいとは限りませんが…
1つの具体例として、少しでも参考になれば嬉しいです!
源泉徴収票とは
今回は、こちらの「山田 太郎さん」という方の架空の源泉徴収票を参考に、その見方を解説していきます!
何が書かれているの?
ざっくり結論を言うと、以下のことが分かる書類だと私は思ってます↓↓
- 年収!(1〜12月に稼いだ給料)
- 年収から引かれる所得税!(=源泉徴収税額)
年収から最終的に所得税を計算するために、引かれた金額やその内訳も色々と書かれています。
このくらいの理解でOKかと♪
いつ発行されるの?
12月〜1月にかけて発行される場合がほとんどです。
通常は、12月の給与や賞与の金額が確定し、年末調整で最終的な所得税が確定した結果、発行されます。
源泉徴収票の大まかな構成
実際の源泉徴収票を見ながら、どこに何が書かれているのか、ざっくりと説明します。
押さえておくべきは、以下3つのポイントです↓↓
①給料の総額、控除の総額、所得税の総額
要は、結論の部分です。
年収はどのくらいで、税金はどのくらいかかりました、ということが書かれています。
②所得控除の内訳
税金を計算する上で、「所得控除」というものを引くのですが、その内訳が書かれています。
配偶者控除、生命保険料控除など、様々な控除を合わせて「所得控除」となります。
③ ②の更なる内訳
家族の名前や、どのような保険にいくら払ったのか、など、②に関する詳細な情報が書かれています。
上記3点以外は、住所・氏名・生年月日・会社名…などが書かれていますが、見たら分かる項目なので、今回は割愛します。
①所得税(=源泉徴収額)の計算方法
そもそも所得税は、どのような計算方法で決まるのでしょうか?
私なりにまとめました↓↓
上から順番に解説しますね。
まず、年収から「給与所得控除」というものを引いて、「所得」を計算します。
「給与所得控除」とは、「みなし経費」「会社員の必要経費」とも言われます。
「スーツ・カバン・クツ代、自腹スマホ&電話代、自腹PC代など会社には請求できないけど仕事に必要な経費があるはず」ということで、収入に応じて一定額を「税金を払わなくていいよ」と課税の対象から差し引いて(控除して)くれるものです。
「給与所得控除」の金額は、年収に応じて自動で計算されます。
続いて、「所得」から「所得控除」を引いて、「課税所得」を計算します。
「所得控除」の金額は、1人1人違ってきます。
言ってしまえば会社員が自分達で金額を操作できる唯一の部分です。
この金額が大きければ大きいほど、引かれる金額が大きくなるので、最終的に計算される所得税も減らすことができます。
最後に、「課税所得」に所定の税率をかけて、「所得税(=源泉徴収税額)」が計算されました!
この計算式に、今回の源泉徴収票の数字を当てはめてみると、以下のようになります↓↓
こうやって見ると、源泉徴収票に載せている部分、載せていない部分があって、結構分かりにくいですよね。
むしろ分かりにくくするために、あえてこんなフォーマットにしているとしか思えません。笑
「分からん!もういい!」ってチェックしなくなって、税金が増えていようが気づかない…
となったら、国の思うツボです!笑
そうならないために、まずは、税金がどのように決まるのかを学ぶことが大事です♪
②所得控除の内訳
続いて源泉徴収票の②の部分を、以下4つの項目に分けて説明します。
(1)配偶者控除
左側で配偶者控除の対象になる人がいるかどうか、右側でその金額が書かれています。
今回の場合だと、山田 太郎さんという方の奥様が、控除対象配偶者ということになりますね。
また、配偶者控除の金額は年収によって変わりますが、一般的には38万円になることが多いと思います。
詳しくは、国税庁のHPをご覧ください。
ちなみに、この38万円は書かれていないこともあるそうです(ややこしい…笑)。
(2)配偶者以外の扶養控除
控除対象の扶養親族が何人いるのか、ということです。
例えば子供や親を扶養に入れていたり、親族に障害者の方がいたりすると、ここの欄に数字が入ってきます。
分かりにくそうな用語を解説すると、
- 「特定」…19〜22歳
- 「老人」…70歳以上
を表しています。
このような分け方があることから分かるように、扶養控除は年齢によって金額が変わります。
人数が増えるほど控除も増える!と思いがちですが、そうでない場合もあります。
なんと、0歳〜15歳の場合は扶養控除金額0円なのです。
つまり、小さい子供がいても、親の所得税は1円たりとも減りません。
(ただし、住民税は減る場合があります)
詳しくは、国税庁のHPをご覧ください。
(3)社会保険料等の金額
年間で支払った社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険・(40歳以上は)介護保険)はいくらなのか、ということです。
社会保険料に関しては、支払った保険料がそのまま「所得控除」の金額となります。
(4)生命保険料控除・地震保険料控除・住宅ローン控除
ご自身で入っている生命保険・地震保険、また住宅ローンの借入があれば、控除の対象となるので、ここに金額が記載されます。
これらは、支払った金額がそのまま「所得控除」の金額になるとは限りません(ならない場合が多いかと)。
忘れてはいけない!基礎控除
「所得控除」の内訳が全て分かった!と思い、確認のため計算してみると…
380,000円 + 865,000円 + 120,000円 = 1,365,000円
136万5千円!?
合計額は184万5千円やから、48万円足りんのやけど…
と、なります。笑
その犯人は、基礎控除です。
これも所得控除のうちの1つで、年収によって金額は変わりますが、多くの人の場合48万円が控除される、と思って間違いないでしょう。
ややこしいことに、源泉徴収票には直接記載されていません。
③ ②の更なる内訳
最後に、源泉徴収票③の部分を説明します。
この部分には、
- 年間で支払った保険料の内訳
- 住宅に関する情報(いつから住んでる?ローンの残高は? など)
- 配偶者・扶養親族の情報(名前など)
が書かれています。
例えば、今回の事例で記載されている、生命保険料控除の大まかな計算方法について説明すると、
- 生命保険料
- 介護医療保険料
- 個人年金保険料
この3つの項目を対象に、
1項目あたりMAX4万円 × 3項目 = MAX12万円
が控除額となります。
なので今回の事例だと、12万円の生命保険料控除となります。
(かなりざっくりした説明なので、詳しくは国税庁のHPをご覧ください。)
まとめ
源泉徴収票が何なのか、ということをもう一度お伝えすると、
「個人にかかる所得税」が分かるものです。
そしてちょっとした余談…
個人にかかる税金には、所得税ともう一つ「住民税」があります。
そして、「住民税」の金額は源泉徴収票には記載されていません。
これはなぜかと言うと、
●所得税…国に納める税金
●住民税…地方自治体に納める税金
だからです。
所得税が決まった後、その所得税をもとに、地方自治体で住民税が計算されます。
そして翌年の6月に、地方自治体より住民税の「決定通知書」が発行されるため、それによって住民税の金額が分かります。
こういった仕組みも、税金のことを分かりにくくさせている要因の1つですね…。
繰り返しになりますが、国の思うツボにならないためにも笑!
会社員であれフリーランスであれ、どんな仕組みでいくら税金を取られているのかっていうのは、ぜーーーったいに知っておくべきだと思いました♪
一生、関わってくるものですからね。
税金の仕組みを知って、賢くお得に生きていきましょう♪
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