「wann」「wenn」「als」
これら3つは英語の「when」に相当します。
英語だと「when」の一語で片付くのですが、これら3つの違いは何なのでしょうか?
3つの大まかな違い
【wann】
- 疑問詞(副詞)
「いつ〜?」などと質問するときに使う
【wenn】
- 接続詞(「〜する時に、…」の意味)
- 条件節(:英語の「if」)でも使うことができる
- 全ての時制で使うことができる
【als】
- 接続詞(「〜する時に、…」の意味)
- 過去のことを話す時のみ使うことができる
3つの中のどれを使う?チェックする方法
- 質問1質問なのかどうか?
Ja → 「wann」
Nein ↓ - 質問2過去形なのかどうか?
Nein → 「wenn」
Ja ↓ - 質問3どのくらいの頻度で起こった?
● 頻繁に →「wenn」
● 一度きり →「als」
wann
特徴
例文(Beispiele)
直接/間接疑問文
Wann kommt der Bus?
– Er kommt in 5 Minuten.
Weißt du, wann der Bus kommt?
Unser Chef fragt, wann du nach Berlin fährst.
関係詞節
先行詞あり
Erinnerst du dich an den Tag, wann wir uns kennengelernt haben?
Das Datum, wann das Konzert stattfindet, ist noch nicht bekannt.
先行詞なし
- 「〜する時はいつでも(:英 whenever)」の意味
- 「wann」の後に「immer」を入れると分かりやすい
Ruf mich an, wann (immer) du willst.
Wir können ins Kino gehen, wann (immer) du Lust hast.
wenn
特徴
例文(:Beispiele)
条件節
Wenn es morgen regnet, bleiben wir zu Hause.
Ich gehe nicht auf die Party, wenn du nicht kommst.
Ich kann dir etwas mitbringen, wenn du Hunger hast.
wann = sobald?
Wenn das Video zu ende ist, kannst du eine Pause machen.
Ruf mich an, wenn du zu Hause bist.
先行詞なしの関係副詞「wann」と一見すると似ている場合がありますが、
主な違いとしては、以下のようになります↓↓
- 「wann」
→「〜する時はいつでも(:英 whenever)」の意味 - 「wenn」
→「〜する時に、〜したら(すぐ)(:英 when)」の意味
→ 「現在と未来における1回の可能性」を表す
習慣 = immer wenn
先程は、「1回きりの可能性」を表す場合を説明しましたが、今回は「als」との比較で、習慣を表す場合を説明します。
(なんとややこしい…涙)
習慣だということがより分かりやすくなる方法
- 「wenn」の前に「immer」を入れる
- 「immer」「jedes Mal」のような、反復を表す言葉を入れる
過去(:Vergangenheit)
(Immer)Wenn ich traurig war, habe ich meine Mutter angerufen.
(Immer)Wenn ich in Berlin war, habe ich Freunde besucht.
Max hat jedes Mal geschlafen, wenn wir Mathematik hatten.
現在(:Präsens)
Wenn ich Urlaub habe, fahre ich oft an den Strand.
Er fährt immer mit dem Bus, wenn es regnet.
願望
Wenn ich nur mehr Zeit hätte!
Wenn es nur nicht so kalt wäre!
als
特徴
ちなみに…
会話で「〜の時、…」と過去の出来事を話す場合は、「wenn」よりも「als」を使うことがほとんどです。
例えば、「昨日私が目を覚ました時、…」「私が学校に着くと、…」のように、会話で過去のことを話すときは、「1回きりの出来事」として話すことが普通ですよね。
「wenn」と「als」の使い分けの参考になればと思います。
例文(:Beispiele)
Als ich traurig war, habe ich meine Mutter angerufen.
「wenn」との違い
→過去の習慣ではなく、過去の1つの特定のイベントと捉えています。
Als du mir geschrieben hast, habe ich schon geschlafen.
Max hat viel Brot gegessen, als er ein Kind war.
「子供の時」というのは継続する時間なので、少しイメージは捉えにくいですが、自分が子供であるのは1回きりの出来事です。
(大人になった後に、また子供になったりはしませんね。)
主節を省略する場合【会話のみ】
Wann fährst du nach Berlin?
– Wenn ich Urlaub habe(, fahre ich nach Berlin).
Wann warst du in Berlin?
– Als ich Urlaub hatte(, war ich in Berlin).
文法的には、従属節だけで文章を作ることはありえません。
しかし会話であれば、上記の言い方は頻繁に使われます。
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