「kein」か「nicht」どちらを使う?

「kein」と「nicht」、どちらも否定を表す単語ですが、どのような場合に、どちらを使うのでしょうか?
2つの違いについて説明します。

kein

一般的には、名詞と一緒に使うと言われていますが、もう少し詳しくみていきましょう。

また、「kein」は不定冠詞と同じ格変化をします。
格変化はこちらの表を参考にしてください↓↓


+ 不定冠詞付きの名詞

Ist das ein Tisch?
– Nein, das ist kein Tisch.


+ 冠詞なしの名詞

Sind das Tomaten?
– Nein, das sind keine Tomaten.


+ 名詞を修飾する形容詞

冠詞と名詞の間に形容詞がある場合、形容詞の前に「kein」をつけて否定することができます。

Ist das ein neues Buch?
– Nein, das ist kein neues Buch.



nicht

一般的には、動詞と一緒に使うと言われていますが、もう少し詳しくみていきましょう。

+ 動詞

Ich verstehe das nicht.

Sie geht nicht nach Hause.


+ 形容詞

Das Sofa ist nicht billig.

Er wohnt nicht allein.


+ 副詞

Lernst du nicht gern Deutsch?

Wir essen morgen nicht zu Hause.


+ 定冠詞付きの名詞

Das ist nicht die beste Pizza.

Ich sehe das Problem nicht.


+ 所有冠詞付きの名詞

Das ist nicht mein Buch.

Sind das nicht deine Stifte?




kein と nicht 両方使える場合

kein と nicht 、両方使える場合もあります。
ただ、文章のニュアンスは少し変わってきます。

「私はドイツ語を話せません」
  • Ich spreche Deutsch.
    を否定すると…

  • Ich spreche kein Deutsch.
    →「私はドイツ語を全く話せないから、ドイツ語で話しかけないでね!」
    といったような強めのニュアンス

  • Ich spreche nicht Deutsch.
    →「今はドイツ語を話せない or 話したくないな〜」
    といったような、kein よりは弱いニュアンス
「私は肉を食べません」
  • Ich esse Fleisch.
    を否定すると…

  • Ich esse kein Fleisch.
    →「私は ベジタリアン/ベーガン なので、肉は一口も食べません!」
    といったような強めのニュアンス

  • Ich esse nicht Fleisch.
    →「今はお肉を食べたくないな〜」
    といったような、kein よりは弱いニュアンス

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